【詳細レビュー】"乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展"に行ってきました!
こんにちは、塩キャラメルです。
都心でも雪がちらつく中、"乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展"(ぜんぶ展)に行ってきました!1月11日からの開催で本当は1月中に行きたかったんですが、早々と売り切れた黒パーカーの再入荷を待ってて、ようやく観覧が叶いました~
ぜんぶ展は乃木坂46が約8年間でたどってきた歴史を、ジャケ写やMV・PVの小道具、絵コンテ、台本などから紐解いていく企画展です。約9万点もの写真や衣装、資料を元に展示が構成されていて、マジで見ごたえありました。
クリエイターの皆さんの仕事は、普段は裏方で表に出てくるものではないんですが、乃木坂のイメージがこうして裏側から作られ、支えられてきたのだと感じました。
■印象的だった展示について語る
どれもオタク垂涎の展示だったんですが、個人的にとても印象的だった展示を5つ紹介していこうと思います。
①乃木坂46のロゴデザイン
入ってすぐのAゾーンはロゴやジャケ写についての区画でした。
それぞれのシングルのジャケ写がどのようなコンセプトで、どのような撮影方針で作成されていったかが詳細に解説されています。フォントや色見本の試行錯誤の様子や、細かな修正も全て明かされてて「あぁ、このジャケ写に至るまでにこんなに苦労があったのか…」と、とにかく感服するばかりでした。
一番初めの展示は、乃木坂46のロゴデザイン。
今ではすっかり見慣れて、他の図案は思いつかないほどファンに浸透した三角形のロゴデザインですが、当初は公式ライバルのAKB48の四角形をベースにしたものや拳をあしらったもの、学祭をイメージした風のデザインなど、様々なものが検討されていたことが分かります。
実際に採用された三角形のロゴは、46度の傾斜の坂道を用いてるのだそうで。恥ずかしながら今まで知らなかった…笑
↑46度の坂になってるみたい…ぱっと見では分からん…笑
②「走れ!bicycle」 Type-C ジャケ写の未公開カット
Aゾーンの展示から続いて取り上げるのは未公開カットのエリアです。
未公開カットの展示は、ジャケ写やアー写の撮影のために撮られた膨大な写真を、あえて一覧で見せて、採用カットに至るまでのメンバーの表情の移り変わりを露わにした内容でした。その中でも走れ!Bicycleのカットは面白かった。
生田と星野が手をつないでるType-Cは、このカットにたどり着くまでに星野がレインコートを着たり脱いだりを繰り返してたり、生田が傘を開閉してたり、同じ道を行ったり来たりとさまざまな動きを撮影してたのがよくわかりました。
で、この採用カットの数枚前の写真で、星野がカメラを見てるヤツがあったんですけど、これもジャケ写のデザイン段階で検討されていたりして「こっちが世に出る可能性もあったんやなぁ…」とか思ったりしましたね。
他の未公開カットは「君の名は希望」の生駒のカット、「バレッタ」のお姉さんズ、「逃げ水」のType-Aの与田、大園のジャケ写があった。
逃げ水のジャケ写も、採用された"桃子が与田をおぶってるカット"と逆の"与田が桃子をおぶってるカット"とか、"2人でハートを作っているカット"とかいろいろなバージョンを試してて面白かったですね。こちらも採用カットの2枚先くらいの、与田と桃子が同じ方向見てるヤツもいいんじゃないかな?とか思ったりしました。勝手にデザイナー目線でみちゃうオタクでした(笑)
③「シンクロニシティ」のMV撮影の台本
続いてのBゾーンは映像作品の区画。MVやPVの作成過程、撮影のオフショットなどが展示されていました。
その冒頭にあったのが、20th「シンクロニシティ」のMV台本でした。
乃木坂46には物語性を感じさせるMVが多くありますが、その中でもシンクロニシティは異質だと思っていました。ほとんどが様々なロケ地でセリフや演技を交えてストーリーを構築していきますが、シンクロニシティはあえて1か所(とある工場)で撮影されていて、衣装も白1色に裸足とシンプルそのもの。しかしMVを見ると、歌詞とあいまって物凄く訴えかけてくるものがあると思います。
その原動力となったのが、この台本。
歌詞に合わせて、どの部分でどのようなことを考えて、どのようにカットを構成して、どう動くかが、小説のようなテイストで書かれていて、メンバー達がシンクロする流れがこうして作られたんだと感動しましたね。
台本を読んでから改めてMVを見ると、ふむふむと訳知り顔な感じになれます笑
2018年のレコ大を受賞したシンクロニシティですが、大ヒットはこの数枚の紙から始まったんだと、何か壮大な気分になりました。
西野ソロ曲の「つづく」や西野・若月がメインの「無口なライオン」の台本もあって、思わず全部読み込んでしまいました。けっこう時間かかりますね笑
④「シャキイズム」のMV撮影資料
男子と女子が校舎内で区切られた学校を舞台にした独特の世界観を描いている「シャキイズム」のMV。各メンバーの設定資料が展示してありました。
男子メンバーと女子メンバーに分けられた一覧表に、細かく設定が書いてあってついつい足を止めて読んじゃう。齋藤飛鳥と斎藤ちはるの名前と写真が逆になってたり、川後が"カワゴエ"って書いてあったり、現場ならではのミスっていうかこういうの普通開示されないよなぁって笑 貴重なものが見られました笑
あとは作中に登場するガスマスクや監視カメラもありました。こちらは今回の企画展用に復刻したみたい。
⑤伊藤万理華17th個人PV「まりかっと」の絵コンテ
こちらもBゾーンの展示。卒業間近の万理華の個人PVで、空前の大ヒットとなった「まりかっと」。PV中で髪を切るっていうハイインパクトな内容ですが、どのタイミングで髪を切るか詳細に詰められていて、監督の絵コンテから作品の完成形がしっかり頭の中で描くことができました。
絵コンテの上に万理華のサインがあったので、ファンの方はぜひ。
Bゾーンの小道具エリアには、松村沙友里のPVのガチャ子のガチャガチャとかゴーグルがあって、そうとうエモかったですね(笑)
■撮影OKコーナーの様子
衣装コーナーは写真撮影がOKでした。
↑左上から右に向かって順番に、「命は美しい」歌衣装、「ジコチューでいこう」制服衣装、67回紅白歌合戦衣装、真夏の全国ツアー2018衣装、「何度目の青空か?」歌衣装です。
やっぱり実物を近くで見ると違いますね。華やかな衣装でありながら、細部まで本当に気を使って作られています。
左下の「真夏の全国ツアー2018」の衣装は、スカートを留めているベルトに見えるところはフェイクで、実はスナップボタンになっているみたいです。早着替えしやすいように、というツアーならではの配慮ですよね。ツアー前の忙しい時期ということもあるのか、スケジュール的に厳しい場合の対応も案の段階でたくさん用意されていて、衣装班の皆さんもほんとに凄いと改めて思いました…
↑衣装展示の様子
遠目やTVからは伝わってこない衣装の質感も、生で見られるからこそ感じることができましたね。「今、話したい誰かがいる」の制服衣装が思ったよりあったかそうだったり、夏のツアー衣装は薄めだったり笑
今誰のFNS歌謡祭の衣装。実は黒と紺の2色になってるっぽいんですが、あんまり分からんかったです笑
■まとめ
本当にめちゃくちゃボリューミーな展示で、混雑していたのもありますが、全部の展示をじっくり見ていくと2時間はかかりました。
乃木坂立ち上げ時の初期資料から、最新シングルの台本までとにかく内容は豊富。乃木坂の歴史を改めて感じましたね。こうしてみると1、2期の偉大さを痛感します。3、4期もこれからの乃木坂を先輩方が辿ってきた道のりを振り返って感じて、さらに発展させていってほしいなぁなんて勝手に思ったり。
ちなみに2月16日に展示入れ替えがあるみたいなので、今の展示を見たい方はお早めに!グッズもすぐ売り切れちゃうので、公式Twitterで情報チェックしてから行くのをオススメします!
私も展示入れ替え後にもう一度行く予定です(笑)
「だいたいぜんぶ展」にてサインを書く西野七瀬さん。ペンをお渡ししたら、ほんの一瞬だけ壁に向かって考え、そのままスルッと書き始め、よどみなく書き終える姿が印象的でした。 pic.twitter.com/PLwS4OpAc8
— 乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展 (@nogidaitaizenbu) January 24, 2019
話変わるんですが、ぜんぶ展が開かれているソニーミュージック六本木ミュージアムは、欅坂46のオーディション時の名称"鳥居坂46"の鳥居坂を登ったところにあります笑
麻布十番の駅から行くと急斜面の鳥居坂を上がることになるので、せっかくですから歩いてみるとなんとなく通っぽい気分になれます笑
さてさて、3週間後はなぁちゃんの卒コンか…寂しくもあり楽しみでもあり…
4期生にとっては初の大型ライブだよね?期待ですね!