SALTY CARAMEL DIARY

何れ菖蒲か杜若

乃木坂46の未来はどこにあるのか②~握手券つきCDというビジネスモデルからの脱却~

 こんにちは、塩キャラメルです。

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↑さくらちゃんの目力がスゴい!

 

乃木坂46、24th「夜明けまで強がらなくてもいい」の配信が開始されましたね。私もApple Musicでダウンロードして聞いてます。

表題曲については辛いコメントもしましたが、総合的には完成度の高いシングルになっていると思いました。玲香ちゃんのソロ曲を聴いてると涙出てきますね…

今作はYouTubeでTeaser映像が公開されたり、Twitterに選抜メンの動画をあげてカウントダウンしたりと新しい形式でのプロモーションが行われてました。

そのあたりの効果も期待したいところですが…どうなるでしょう

 

さて、今回の記事は乃木坂46が次の時代も愛されるグループであり続けるために何が必要かを考える考察記事の第2弾です。

 

第1弾はこちら↓

salted-caramel.hatenablog.com

 

前回は卒業シングルについて考えつつ、卒業についての捉え方について議論しました。

今回はそもそもの握手券つきのCDを売るというビジネスモデル自体に切り込み、乃木坂46がどのように脱皮するべきかについて考えます。

 

先輩にあたるAKB48のCDの売上枚数を見てましょう。

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AKB48のCD売上データ

棒グラフの青が初動の売上枚数です。そこにオレンジで2週目以降の売上を積み上げて表示してます。緑の折れ線グラフは全体の売上に対する初動枚数の割合を示しています。

こう見ると総選挙シングルの売上枚数が圧倒的に多いのが分かります笑

 

続いて乃木坂46です。

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乃木坂46のCD売上データ

乃木坂のシングル売上は22nd「帰り道は遠回りしたくなる」までは順調に増えていたことが分かりますね。

 

今回初動枚数の割合を載せているのは、その数値が楽曲人気と大きな相関があると考えられるからです。AKBも乃木坂も個別握手会の握手券がついたCDは事前予約であるため、その予約分が初動の枚数にカウントされます。

初動割合が高い=楽曲よりも握手会目的のCD購入が多いと言って差し支えないでしょう。

 

AKBの初動割合は2011年ごろから殆ど90%を超えています。

乃木坂は12nd「太陽ノック」と14th「ハルジオンが咲く頃」が89%と高めですが、最近はまた下がり気味ですね。

これは、乃木坂が事前予約の要らない全国握手会に重点を移していることが原因かと思います。17th「インフルエンサー」から超人気メンバーのスケジュールの自由度を確保するため、彼女たちに関しては個別握手会の日程を設けていません。そのため直前に参加メンバーが発表される全国握手会の間際になって店頭でCDを購入してもよいため、初動割合が下がっていると言えるでしょう。(細かく見るとイベント自体の日程もあったりしますが割愛)

 

さて、そもそもCDの売上枚数が楽曲の人気の指標となるわけではありません

例えば空前の大ヒットを記録した米津玄師の「Lemon」のCD売上は55万枚ですよ。

仮に「今回のシングルもミリオンヒットだね」と言われても、その殆ど(9割近く?)が握手券目的であれば音楽グループとしては虚しいですよね。

 

乃木坂は握手会の売上を運営上の指数として重視してきました。選抜や立ち位置に握手会の売上枚数を反映させてきたわけです。メンバーも握手会人気を上げるために苦労と努力を重ねてきました。

しかし、最近のシングルでは握手会売上を無視する傾向にあるのです。CD売上で大きな割合を占めている2期生の選抜人数は明らかに少なく、3期生でも売上に貢献しているメンバーが選抜に入れていません。

「握手会を頑張ったメンバーは選抜入りさせる」という48&46グループの“鉄則”すら形骸化しつつあります。

 

買う方にも売る方にもコストがかかり、握手会でメンバーも心労をため込み、しかも頑張ったところで評価もされない。さらには楽曲すらCD売上枚数では正当に評価してもらえているのか分からない。

音楽グループとしての本質的な問題点を抱えたビジネスモデルから脱却しませんか?

 

私はSNSが発達した現在、必ずしも接近イベが必要だとは思わないのです。

まぁライブが気軽に見れたり、推しメンを生で見る機会が欲しいというオタクの要望は私もよく分かるので、比較的負担の少ない全国握手会は残しましょう。

 

ということで、

『個別握手会を廃止して、パフォーマンスのレベルを上げる時間に充てる』

という提案をしたいと思います。

 

握手会がなくなることでCDの売上は落ちるでしょうが、乃木坂46自体のイメージや彼女たちの長所が何か変わりますか?

CDの売上ではなく、ダウンロード数やストリーミング回数、MVの再生回数や高評価割合が楽曲の評価として意味を持つ数値となりつつある今こそ、乃木坂46は改めて「音楽を中心とした美少女グループ」という立ち位置を確認して、各所改善に努めるべきだと思うのです。

 

メタなことを言ってしまえば、乃木坂46自体の収益モデルを、握手会での熱烈なオタクからの搾取から、全国に散らばっているファンから広く頂戴するという形に変えるべきだろうということです。

理由は卒業メンバーが増えていくからです。

乃木坂46の人気を個人に紐づける握手会で稼ぐモデルでは、メンバーの卒業によって収益が安定しないことになります。

 

乃木坂46の良いところをこれからも長く多くの人に愛してもらうため、ひいては安定して乃木坂46を運営していくためには、

握手会やCD売上枚数といった旧態依然としたスタイルから脱却して、今の時代に評価してもらえる形に変わることが必要だと思います。

 

長くなってきたので続きは次の記事で ↓

salted-caramel.hatenablog.com

 

 

ところで、先日のLINE LIVE見ましたか?筒井あやめちゃんがめちゃくちゃ可愛かった…あどけなさと透明感がすごい…可愛い…

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LINE LIVEに出演した久保史緒里さんと筒井あやめちゃん

 

夜明けまで強がらなくてもいい (Type-A) (Blu-ray Disc付) (特典なし)

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