乃木坂46の未来はどこにあるのか③~目指すべき理想形~
こんにちは。
乃木坂46の全国ツアーファイナル、神宮公演が始まりましたね。私はチケット全落したので在宅です(泣)
今回は乃木坂46が次の時代も愛されるグループであり続けるために何が必要かを考える考察記事の第3弾です。
第1弾はこちら ↓
第2弾の続きの意味合いが強いので、併せてご覧ください ↓
第1弾ではメンバーの卒業を重く捉えないことの必要性について、第2弾では握手券に頼ったビジネスモデルからの脱却を提言しました。
今回は乃木坂46の目指すべき理想形を示したいと思います。彼女たちの良さがどこにあって、それはどのように守られるべきなのかを論じます。
まずは結論を。
私が思う乃木坂46の理想形は
“乃木坂46”という箱があって、メンバーが乃木坂の魅力と自分の個性を混ぜ合わせて成長していける形
です。
今と変わらないように思うでしょうか?
しかし、第2弾で述べたように現状ではメンバー個人の人気にグループの人気が強く依存しています。AKB48ほどではありませんが、乃木坂46も握手会というビジネスモデルをとる以上、無意識のうちに個を推す文化ができているのです。
私は“乃木坂46”というブランド自体が大切だと思っています。8年という歳月をかけて1,2期生が必死に作り上げてきた乃木坂ブランドこそが、今の乃木坂46が持つ最大の武器なのです。
今の乃木坂の良さを明確化して、それをブランドの価値として維持した状態で、メンバーを問わずその魅力を感じられるようにする。
それが乃木坂46がずっと愛されるために必要な形だと思います。
私が「メンバーの卒業を重く捉えない」と述べたのはこの理想形を思い描いていたからです。メンバーは乃木坂46を構成する大事な要素ですが、乃木坂46の維持を考えたときに、少数のメンバーだけの知名度が高い、少数のメンバーのみが人気であるという状況は危険です。
例えば西野七瀬さんが卒業したから乃木坂46のファンから一歩引いた人は多いでしょう。しかし、もし乃木坂46自体に魅力を感じていたら?そのようなファンは西野さんの卒業を悲しみながらも、今までと同じ熱量で乃木坂を応援し続けるでしょう。
ここまで読んだ方は「今も乃木坂46は箱推しが多いのでは?」と思ったでしょう。私もそう思います。AKB48をはじめ他のグループに比べて乃木坂箱推しのファンは多いです。
しかし、それは白石麻衣、生田絵梨花、松村沙友里、秋元真夏、齋藤飛鳥といった超エース級の「乃木坂を象徴するメンバー」がまだ現役だからです。
彼女たちは紛れもなく乃木坂のエースであり、乃木坂ブランドのコアである「美」、「歌」、「笑」、「清楚」を兼ね備えたメンバーでしょう。
だからこそ、ファンは彼女たちがまだ残っているからなんとか乃木坂46全体を好きでいられているのです。(ちなみに「可憐」のコアを持った西野七瀬さんはすでに卒業してしまった…)
乃木坂のコアを持った彼女たちが卒業してからではもう手遅れなんですよ。
ということで、ここからは具体的な話をしていこうと思います。
「乃木坂46の魅力」と大きく括ると、たくさんの要素が思いつくでしょう。
先ほどコアとして挙げた「清楚」や「可憐」というのは乃木坂を語る上で必ず登場するキーワードと言えるでしょう。
しかし、ここでは音楽グループとして最も基本にあるべきで、かつ世間的にも高い評価を受けている魅力、「楽曲」について考えます。その理由は、楽曲は他の要素と違って個のメンバーの魅力と関係なく、全メンバーが乃木坂らしさを表現しうるからです。
乃木坂46は楽曲が良いと言われます。
でも、その「良い」と思う感覚はファン毎にあると思うんですよね。
AKB48のように大ヒット曲が特別あるわけではなくて、どんなニッチなカップリング曲にもファンがいるのが乃木坂の楽曲の良さだと思います。どの曲にも強い芯の見え隠れする乃木坂らしさが見え隠れするからです。
まぁニッチなカップリング曲はともかく、私は楽曲を披露する機会であるライブや音楽番組でのパフォーマンスを最も大事にするべきだと思うのです。
乃木坂がまだ上り調子だった2014~16年ごろはそういった雰囲気がありましたが、最近の披露機会では選抜メンバーの外仕事の忙しさも相まってか、パフォーマンスの良さを感じられないことが多くなりました。
フォーメーションダンスはもちろん、個人のダンススキルの向上もあまり感じられない。ファンのひいき目をもってしてもそうなのです。
どの仕事も全力で取り組むべきで疎かにすべきではないですが、一番大事なのは音楽番組やライブでしょう。
広く放送される音楽番組では、そこで初めて乃木坂46を目にする人もいます。たまたまつけた歌番組で見かけた乃木坂46のパフォーマンスで、乃木坂46自体の印象を評価する人もいるでしょう。ライブでは整ったフォーメーションダンスで遠くから見ても感動を覚えるファンもいるかもしれない。
余裕をもって編集可能な雑誌の静止画撮影やバラエティ番組とは違って、動画かつ歌の尺の間はノーカットで放送される歌番組、生のパフォーマンスをステージで見せなければいけないライブというのは、メンバー自身の生のスキルが求められるのです。
後輩グループにあたる欅坂46や日向坂46はダンススキルも向上段階にあることが分かるし、なによりグループ全体でよく練習を積んでいる様子が伝わってきます。練習量の多さは分かるものです。
もし「本当かよ」と思う人は、レコード大賞のインフルエンサーの動画を探してみるといいですよ。メンバーもファンも認めるレコード大賞での圧倒的なパフォーマンスの凄みと、その他の番組での不ぞろい具合を見れば、彼女たちがレコ大に集中して練習してきたことがすぐ分かります。あれは鳥肌モノでした。
かつて栄光を誇ったAKB48は、いつしか歌番組等で長い尺をもらいながら過去のヒット曲メドレーに終始して飽きられ、一般ウケしなくなっていきました。
その点、乃木坂には特別なヒット曲がないのです。「この曲は乃木坂46だよね」と誰でもが知っている曲がない。もっと言えば「この子は乃木坂だよね」というメンバーもほとんどいないと思います。
これは一見悪いことのように見えて、逆に乃木坂46の名前さえつければ、けっして表題曲でなくても乃木坂46として受け入れられるということです。
別に言い方をすれば「乃木坂46ブランド」そのものが強いということです。
せっかくだから過去の曲どころかアンダー曲やカップリング曲で出演しても良いと思います。乃木坂らしい暗い歌詞だったり、ときたまラップを挟むイレギュラーな構成だったり、アンダー曲には“乃木坂らしさ”が凝縮されてますから。
アンダーならアンダーメンバーも出演できるでしょう。アンダーメンバーを見て乃木坂の魅力に気づく人だって間違いなくいる。
乃木坂46のブランド価値が高い今こそ、特定のメンバーの世間の認知度を高めるのではなくて、楽曲の幅広さやグループ全体に「美」や「清楚」が満ちていることを一般に周知するチャンスだと思うんです。
長くなりましたが、乃木坂46はあえて今こそ初心に帰って楽曲パフォーマンスに最も力を入れるべきだと思います。
メンバーの個性はある程度カテゴライズされると思いますが、それぞれのメンバーが、乃木坂のコアとなる魅力の“コレは自分だよね”と思うものを見つけてほしい。
最近加入した3,4期生は「自分らしさが分からない」と言う。
それは全員そうです。悩んでも見つかるものではないでしょう。
でも、意味があって“乃木坂46ブランド”を背負っているわけですから、その乃木坂46ブランドのいくつかある魅力のうち1つをとりあえず身に着けてみては?と思います。
そのうちにその魅力が自分のものとなっていくでしょう。
せっかく総選挙がなく、メンバー同士が非常に仲良く、ファンも個人よりもグループ全体を推す傾向が強い乃木坂ですから、メンバーが変わってもその空気感を好きでいられるといいなぁと思います。
私は過去の乃木坂も好きだし、彼女たちが遺していった乃木坂46が好きだし、今そこにいる新しいメンバーたちも大好きです。
全員が“乃木坂46”という箱の中で、乃木坂の魅力と自分の魅力を混ぜ合わせて成長していくから。
実は、乃木坂はモデルや雑誌仕事の方が有名だし魅力的だし、もはや音楽グループから卒業して、美少女派遣集団に移行するべきでは?と言おうかなぁと思ったのですが、やっぱり私は乃木坂46の楽曲が好きだから、乃木坂46が楽曲パフォーマンス集団として成長できる形を提案しました。
この記事の本質は、乃木坂は成長し続けて外仕事が増えてどれも世間に認められているのに、本業の楽曲パフォーマンスの質が下がってないか?という投げかけです。
— 塩キャラメル (@salted_caramel3) 2019年9月2日
全ツやバスラは圧倒的に集中して練習時間をかけてるから完成度が高くて満足度が高い。それを1年中可能であって欲しいのです。 #乃木坂46
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